高齢社会の到来と共に福祉サービスの健全な喫緊の国民課題となり、なかでも福祉用具の分野につきまして、平成5年の「福祉用具法」、平成12年の「介護保険法」の施工等、国の取組みに対応して、福祉用具や福祉サービスに対する国民や企業の関心も急速に高まっています。
介護保険における福祉用具は、「心身の機能が低下し日常生活を営むのに支障がある要介護者または要支援者の日常生活上の便宜を図るための用具及び要介護者等の機能訓練のための用具であって、要介護者等の日常生活の自立を助けるためのもの」と定義されており、日常生活を支える道具として現在、急速に普及、定着してきております。
こうした鹿児島県内の利用者に福祉用具の適切な利用方法、使用方法の指導、普及を図り、サービスの向上及び適正化を図るために「鹿児島県福祉用具協会」を設立する事は、福祉用具関連業界の健全な発展に繋がり鹿児島県民(利用者)の理にかなうものと考えます。またその活動に当たっては、それぞれの福祉用具関連事業者が単独で課題に取組むのではなくひとつの組織の中で各課題に取組み、企業の利益追求のみに走るのではなく総合的な視野に立って活動することが重要であり、その結果業界の発展が有ると言えます。
この認識のもと「鹿児島県福祉用具協会」を設立し、優れた福祉用具・生活支援用具及び関連する事業の高度化を通して鹿児島県民の健康・福祉や生活の質の向上を図るとともに、これに基づき社会や制度に対し情報開示や提言を進めていく等幅広く社会に貢献して行きたいと存じますので、何卒、本協会設立の趣旨をご理解賜り、関係各位のご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
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